葬儀と法要について

皆様は葬儀についてどんなイメージをお持ちでしょうか。大抵の人は平生は何も考えていないでしょう。


しかし生死の問題が、自分自身や親族、近しい人に対して起こってきた場合、人は皆、この問題から避けては通れないのです。


お葬式の意味


まず第一に、故人を弔ってあげるという事です。その人の一生に敬意を払い、恩義に感謝し、交友を懐かしみ、あの世で成仏してくださいと祈ってあげることが一番重要な事です。


成仏とは迷うことなく冥途へ旅立って、安楽に暮らして下さいよ、という事です。そのために、僧侶を導師として、旅立ちの儀式をするのです。


次に、故人とお別れをする儀式であるという事です。遺族、親戚一同は勿論、故人と縁故の有った全ての人が参列して、さようならを言ってあげる儀式という意義があります。故人の人生の締めくくりなのですから、盛大に見送ってあげましょう。







現代のお葬式について








現代人の多くは無宗教なので葬式はなるべく簡略化して済ませたいと思っておられることでしょう。

しかしどうでしょう。人間の一生は自分一人だけで成り立ったものでしょうか?

人の間と書いて人間と読みますが、人は生きている間に様々な人とご縁を結びます。















親御さんや配偶者の方が亡くなった時、
故人と別れを言いたいのはご遺族だけであるとは言い切れません


親戚は勿論のこと、会社の同僚、趣味の友達、ご近所さんで交際の有った友人等、きちんとお別れを言って、見送ってあげたい方もいるはずです。

ところが家族葬になると、その機会が奪われてしまい、故人にとっても可哀そうですし、お別れを言いたい方々にも申し訳ない事になってしまいます。


故人の人生を尊重し、縁の有った人達が見送ってあげる、最後のお別れの場がお葬式なのです。

ですからあまりにもお葬式を簡略化してはなりません。故人の人生を讃え、尊重してあげられる最低限の丁重なお葬式はしてあげるべきでしょう。

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